< 十一 >
株式相場は、時にバーゲンセールが開催される。
ハーゲンダッツのセールではない。
バーゲンセールだ。
数年に1度くらい全館一斉セールがやってくる。
個別のお店別なら、年に季節毎にあるかもしれない。
お得だ。
このセールを待ち構えている投資家もいる。
ショッピングモールのセールなら告知があるだろう。
計画が出来る。
株式相場のセールには告知がない。
いつ、バーゲンセールが開催されるか判らない。
黒鳥がいつやってくるのか判らないのだ。
よって、待ち構えるには、体力と忍耐が必要だ。
個人投資家には難しい。
僅かな資金を運用せずに、証券口座にプールさせておくのは、損だと考える。
お得な機会がやってこないかもしれない。
預金なら雀の涙ほどの利子もつく。
それで、ポジってしまう訳だが。
それでも、バーゲンセールがやってくれば、残った資金でここぞとばかりに食らいつく。
億り人は、皆暴落を味方につけていると聞いている。
安いど~
しかし、セールに出される品を見極めなければならない。
在庫品の放出なのか、販促品なのか。
この先も価値が下がるのか、希少価値があるのか。
狙っていた品なのか、バスケ買いなのか。
全てが安く見えるが、そうで無い筈だ。
もともと割安株が、さらに価格を下げても買い手が付かなければ、お得と言えない。
低迷する株は、バーゲンで価格が切り下がるだけで戻らない。
もともと割高株が、価格を下げても割高が解消されただけで、お得ではない。
プレミアで上がっていた株は、そこまで戻らない。
実力、人気以上に下げた価値あるバーゲン品を選択、購入するべきだ。
よくバーゲンで、お得だからと、使わない分も予算があるだけ購入したものだ。
使わなければ価値が無い。
半値で購入出来て、その時喜んでも、使わず廃棄した品も多かった。
食料品であろうが、衣料品であろうが、電化品であろうが。
中には、ポイントを消費できないその他金融品もあった。
今思えば、
必要な分だけお安く購入するのが、最もパフォーマンスが高いのだ。
必要な株を精査することだ。
なので、株のバーゲンセールという言葉には引っ掛かる。
バーゲン会場には、
価値がさらに下がっていく見切品や、お安くないプレミア剥落品も混じっている。
しかし、これらはセール前から調査出来る。
価値無い壷をセール価格という高価で買わないようにして頂きたい。
安物買いの銭失いどころか周りも不幸になります。
私はこれで退場しました。
いやー、24年8月円キャリトレード解消の思わぬ暴落来たね。
でも、全館閉店セールまでいってないね。
そんなものです。
バイなら
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