ディフェンシブ株とは?
好景気、不景気の景気動向に業績が左右されにくい業種株。
代表的には、
人々が定常的に消費する生活必需品である食品や医薬品。
社会インフラである電力・ガス、鉄道、通信。
で、景気にあまり関係がなく、日本株においては、内需株が多い。
ディフェンシブ株の利点
この景気に左右されないのが、ディフェンシブ株の利点であって、
保有する場合、不景気で大きく資産を減らすことがないのです。
反対に、好景気時に大きく資産を増やすことが出来ませんが、
リスクの大きな株式において、
資産を大きく減らすリスクを取りたくない投資家に、昔ながら人気です。
特に、インフラ系の大型株は、企業そのものが大きく、企業がもつインフラ資産も巨大なので、
- インフラを持つ大企業なので滅多なことでは倒産しない、
- 国土を司るインフラ系なので経営が傾くと国も放っておけない、
- 最悪倒産した場合、企業が持つインフラで補填できるかも、
と、ネット証券がない頃、年配の方は好んで買っていました。
確かにそうであったと思います。。。
2018年11月から2020年5月の景気後退期
政府内閣府は、2020年7月に、
2012年12月に始まった景気回復局面は、2018年10月に終了したと、
後だし発表しました。
そして、2021年11月に、
2018年11月に始まった景気後退局面が2020年5月に終了し景気回復局面に入ったと、
発表しました。
2018年11月からの、食料品、医薬品、電気・ガス業、陸運業のチャートを見てみましょう。
出典元:楽天証券様のテクニカルチャート
ここで、陸運業には、鉄道会社と陸路運送会社が入っているので注意が必要です。
ディフェンシブ株としては、前者の方で、
前者だけと取り出せば、COVID-19暴落下値を下貫けている銘柄が多く、
チャートより低位に位置する筈です。
2018年11月からの景気後退期では、それぞれ日経225に沿っているように見えますが、
2019年中頃からは、不景気に強いディフェンシブ株なのに、
食料品、医薬品、電気・ガス業が日経225を下回っている期間が多くなりました。
2020年3月は、全業種COVID-19一斉暴落でしたので、参考になりませんが。
結局、2020年5月までの景気後退期に、
食料品、電気・ガス業、陸運業が、日経225よりアンダーパフォームしています。
2020年6月からの景気回復期
その後、2020年6月からの景気回復期で、
日経225は、COVID-19暴落を回復し、明確に上昇しました。
多くの景気敏感株は、この指数を上昇させるため、もっと上にチャートしています。
景気回復期なので、ディフェンシブ株は、景気敏感株により動意づいた日経225に及ばないものの、
緩やかな上昇を描いてもよさそうですが、
食料品、医薬品、電気・ガス業、陸運業とも、COVID-19暴落前を回復できずにいます!
それどころか、じりじり下げています。
いわゆるK字回復の3画目の形成に、これらの業種が寄与しています。
ディフェンシブ株とはじり貧株なのか?
何故ディフェンス出来ないのじゃ
景気に関わらず、人々が定常的に消費する商品、サービスを提供する
『ディフェンシブ株』。
既に判っていることだが、
日本においては、2008年より、人口減少が始まりました。
- 人口減
国内で消費が減少するのは当然。
むろん、各企業は、価値を上げたり、多角化はしているが。。。
- COVID-19
人口減に追い打ち。ビジネス、定期需要が減少。リモートが拡がった。
むろん、対策、価値を上げた商品は出している。。。
- 資源、原料高
いかんともしがたい。世界の需要は増えている。。。
- 円安
資源、原料高に加えて、燃料、原料調達にさらに輸入コストがかかる。
長期的には、円高の流れと思っていたが。。。
- 値上げ価格
商品の値上げはしているものの、
デフレ続いた日本で、世界的な燃料、原料アップ以上の十分な価格転嫁出来ず。。。
- 規制緩和
エネルギー系の準独占企業に対し、他業種からの参入。。。
インフラを持っているので、バトルロイヤル化まで行かないが。。。
- 医薬品の莫大な開発費
もはや、当り外れ神頼み。。。(失礼ッ)
利益減少、利益圧迫の要素は、いろいろとあると思いますが、
要は、
新しい市場、顧客を生み出さないと、じり貧株ということです。
もちろん、企業によります。
人口減社会においても、それは可能な筈。。。
お勧めするディフェンシブ業種
おっとっと、
ディフェンシブ株で冒頭に挙げた一つの業種を忘れています。
通信株です。
これが答えです。海外は知らんけど。
業種別チャートでは、情報・通信業に入り、裾野の広い情報産業の影響分があるものですから、
前述のチャートで示しませんでした。
3大通信キャリアのチャートを付けておきます。
2018年11月からの景気後退期も、値を上げ、
2020年6月からの景気回復期も、
2020年10月に、3社とも大きな落ち込みがありながら、 値を上げています。
2020年10月の大きな落ち込みは、例のガースー圧です。😒
いい仕込み時でした!
この業種は、次の時代を作る情報産業のインフラを、時代とともに、進化、提供しています。
そういう意味では、
もはやディフェンシブ株とは言えないかもしれませんが、
巨大なインフラを持っており、ディフェンスできるディフェンシブ株ではないでしょうか。
また、他のディフェンシブ株業種と異なり、ガースー政権の実績の値下げ業界です。😒
値下げ出来る利益が出ているということでしょう。
管理人も格安SIMを使っています。📱😒
本日は以上です。ありがとうございました。