< 十四 >
令和のブラックマンデー。
歴代最高の下落幅だ。
日銀総裁発言がきっかけであるが、
コンピューターの暴走だと聞いた。
コンピューターの暴走?
本当なのか。
噓でしょ。
コンピューターの暴走は、プログラマーの意の外の動きであって、
それが事故的なものであれば、
通常、暴走を止める機構が働く。
多くは、動作の停止、リセット再起動だ。
株式市場は、サーキットブレークの機能がある。
が、これと、コンピューターの暴走はイコールでは無い。
全売買が停止した訳でなく、
ストップ銘柄も、その間に売買の処理を行っており、
取引所のコンピューターは停止していない筈だ。
すると、オーダーを入れる側のAIが暴走したのだろうか?
AIも所詮コンピューターであって、上と同じで無ければ、
AIにしてみれば、暴走でない筈だ。
知能によって色付けされた計算結果だ。
つまり、
多くの市場参加者にとっては、
コンピューターの暴走と思いたくなる、株価の歴史的大変動であるが、
コンピューターは、入力された条件下で、正常に売買をこなしており、
その中身は、
オオゾンCEOによって、予め仕組まれたアルゴリズムなのだ。
多くの個人投資家にとっては、2段斜め下を行くほど、想定外だろう。
やられた。
売られすぎサインが点灯していると言っていたではないか。
ストップ安だ。
処分売りだ。
こんな時、ネット証券は助かる。
即オーダー出来て、予定外の売買を積み重ねても、元々手数料が安い。
手数料が安いから、ネット証券を選んでいる。
0.1%の手数料の違いを吟味しているのだ。
0.1%の信託報酬の違いを吟味しているのだ。
しかし、人は焦ると冷静さを失う。
ブラックマンデーセールでも、狼狽売りという行動に出る。
こういった大型セールでなくても、
余裕がなければ、手元が狂う。
テンキーの、QWERTYキーの数字を1文字打ち間違う。
桁を入れ間違う。
お買い物カゴに、既に入っているのに、重複オーダーしてしまう。
ページを間違えて、買い注文と売り注文を間違えたこともあった。
指値を入れていても、逆指値で即約定だ。
私はこれで退場しかけたことがある。
0.1%に拘り、100%失う。
中には、手数料の高さ、信託報酬の高さを、悪みたいにいう輩がいるが、
それに見合う、サービスかリターンがあればいい。
リアルの生活では、大きな買い物であればあるほど、営業マンと何度も何度も確認する筈だ。
オーダー型番、オーダー数量、オーダー納期、追加オプション、見本で確認しながら。
間違いがないか、一文字毎何度も何度も。
それは、お互いに損害を受けるからで、顧客第一であればあるほど。
ネット取引にはそれがない。
それどころか、ご丁寧に、確認画面をスキップするオプションまで用意されている。
制限値に引っ掛からない限り、チェックは入らない。
むしろ、高額取引き用に確認画面を二度三度表示するオプションがあってよい筈なのに。
確かに、免責事項で、契約時に承諾済だ。
リアルタイムより、息を整える間のあるリアル店舗の注文の方が良いのではないかと思う時がある。
暴走するのは、取引所のコンピューターでなく、
真っ青画面になる、トレード用パソコンと、自身自身かもしれない。
送料無料など吹っ飛ぶ。
バイなら
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