NT倍率最高値更新中
NT倍率 日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で除した倍率指標。
近年、日経平均株価が上昇しているのに、手持ちの株が上昇しない現象があります。
管理人も感じているのですが。。。
要因の一つがNT倍率の上昇です。
一般に、
日経平均は、構成する値がさ株で株価が引っ張られ、
近年ではファーストリテイリング、ソフトバンクGの影響が大きく、
他に、電気機器株、情報通信株の影響が大きいことが知られています。
一方、TOPIXは銀行業等内需系のウエイトが大きく、
日経平均株価が上昇しているのに、手持ちの株が上昇しない現象は、
お手持ちの株がTOPIX系の株かもしれません。
その指標であるNT倍率が最高値更新中です。
引用元:投資の森NT倍率チャートより
チャートの外ですが、NT倍率は1980年代に14ポイント台の過去高値(緑横線)があります。
それをブレイクして上昇、最高値更新中です。
つまり、
日経平均寄与度の大きい株価上昇 > それ以外の株価上昇
ということで、
TOPIX系の株も上がるならば、NT倍率値は小さくなるはずですが、
ご覧の通りです。
急勾配トレンド形成中
現在はNT倍率が急上昇中です。
チャートのお遊びになりますが、
過去30年間で、3年に渡り急勾配チャートを描いているのは、2回あって、
- 2000年を挟む頃
- 今現在
です。(黒矢印線)
この2つの形が似ているのです。
いえいえ、
- 傾きが逆
です。
しかし、
- 勾配度(符号省く)
- 期間
- 値幅
- 経済的な大事
- その大事の作用
勾配度ですが、
次の、値幅/期間がいっしょで急勾配です。
期間ですが、
期間中のリバウンドを含めて3年。
値幅ですが、
およそ4.0ポイント。
経済的な大事ですが、
1の期間中にITバブル崩壊がありました。
2の期間にCOVID-19禍がありました。
その大事の作用ですが、
1.2ともIT、情報系が絡んでおり、
1の期間では、ITバブル崩壊を挟んで、IT、情報系に引っ張られ3年に渡る急勾配下降チャートを形成しています。
2の期間では、COVID-19禍を挟んで、すごもり、IT、情報系に引っ張られ3年に渡る急勾配上昇チャートを形成しています。
長期トレンドサイクル
チャートのお遊びが続きます、
30年チャートの長期極大値から長期極小値への長期トレンド期間はおおよそ15年です。(青い矢印線)
1990年台初めから2006年まで。
その極小値2006年から最高値をつけている2021年で15年になります。
もう一つ、
1980年代の過去の高値から、30年チャートの極小値までおおよそ20数年。
そのサイクルで上昇するならば202X年に極値をつけます。
もちろん、
この間に、日経平均、東証の構成銘柄が入れ替わっているので、
同じように当てはめるのは無理があるかもしれません。
今後の予想
以上のことから、NT倍率の予想は、
- 過去高値をブレイクしており短期的に上昇。
- 急勾配トレンド終盤の可能性があり、まもなく勾配転換。
- 長期トレンドサイクルより、サイクル終盤なので、まもなく中期的にトレンド転換。
- 長期的には判りません。
注意して頂きたいのは、
NT倍率のトレンド転換や下降が、必ずしも日経平均の下降を意味するものではありません。
実際に、30年チャートの2005年辺りのNT倍率の底では、日経平均が上昇しています。
つまり、NT倍率が下降する場合は、
- 日経平均が下降するか、
- TOPIXが上昇するか
です。
管理人はTOPIXが盛り返すと想像しています。
多分当たりません。😒
本日は以上です。ありがとうございました。