JVCケンウッド COVID-19禍後テンバガーへ!成長エンジンは東北トリオ由来の無線か!私はダブル馬鹿!

(株)JVCケンウッドホームページより

天おめ!

100円株が、1000円株になりました。

知る人は知る、同業の日本ビクターとケンウッドの経営統合会社です。

JVCは日本ビクターのブランドと、ケンウッドを繋げた(株)JVCケンウッド 2008年設立。[証券コード6632]

当時は日本ビクターがやばかったように思います。

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COVID-19禍から4年でテンバガーへ

楽天証券テクニカルチャートを利用

音響機器メーカーですが、

COVID-19禍の金融緩和相場で、巣ごもり銘柄にならず、

COVID-19ショックで半値になったまま、

COVID-19禍以前に戻ることもなく、2023年まで100円株として株価低迷していました。

これは、次章に掲げる事業内容を見れば、

オーディオを扱うES事業は、全体の構成比率が低く、

売上の多くは、車載系であったため、

短期的には、2021年3月期下半期に当時のMS事業(現在のES事業)が巣ごもり需要を取り込んだと、

2021年3月期通期決算説明資料に発表はありますが、

巣ごもり銘柄にならず、

半導体不足やサプライチェーンの混乱も重なって、そうなったと推測します。

それが、2022年10月から、階段的に跳ね上がります。

大幅な上方修正をした23年3月期2Q決算発表がきっかけです。

その後、決算発表する毎に階段を上るように、上昇が続きます。

COVID開けたら、2年でセブン♬

この2年で、200円から1400円の7バガー

COVID-19禍安値132円から、テンバガー。

つまり、

音響機器メーカーのプライム銘柄が巣ごもり特需と関係なく、4年でテンバガーです。

ええ~!どして?

ミーム株でもない筈ですが。

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無線に始まり無線に終わる成長エンジン!?

デジタルトランシーバー好調

無線デジタルトランシーバーが好調です。

2024年3月期通期決算を見ると、

車載系のM&T事業の売上が一番大きく、トランシーバーを扱うS&S事業はその半分に対し、

事業利益は、S&S事業が一番大きく、M&T事業の4倍あります。

’22/3期から、S&S事業利益の伸びが大きい。(黄色掛け)

株価の伸びは、これとリンクしているようです。

下図にない’25/3期予想は、控え目であるが、

2025年3月期第1四半期決算では、予想を上回る進捗を示しており、株価上昇が続いているようです。

JVCケンウッド 2024年3月期通期決算説明資料より
JVCケンウッド 2024年3月期通期決算説明資料より
JVCケンウッド 2024年無線システム事情説明会資料より

3つの周波数帯をトライバンドというらしい。トリオバンドでいいじゃない。

「チューナーのトリオ」

JVCケンウッドは、日本ビクターとケンウッドの統合会社ですが、

そのケンウッドの前身トリオは、祖業から無線技術を得意としており、

無線機、受信機を開発し、「チューナーのトリオ」と呼ばれていました。

元々、無線に強いメーカーだったのです。

日本ビクターも次のように、

20世紀後半にその他のオーディオコンポを開発し、オーディオメーカーを代表する位置を確立していましたが、

21世紀に入り、オーディオ/ビジュアル市場の衰退により、オーディオがコア事業では無くなりました。

そして、最近の株価を押し上げたのは、無線デジタルトランシーバーだったのです。

途上、様々な改革があったでしょうが、トリオの資産は生きている筈です。

北米向けのデジタルトランシーバーを生産しているのは、JVCケンウッド山形。

かつて、チューナーをはじめTRIO、KENWOOD製品を世に送り出した元東北トリオです。

成長エンジンのターゲット市場

ここで、疑問があります。

昭和時代、ラジオ無線のブームもあって、日本で無線機メーカーが林立しました。

その後、淘汰されたものの、

世界メーカーも含めると、新興メーカーもあって、トランシーバープレーヤーはそれなりにあって、

需要は根強くありますが、急激なシェア拡大は考えにくいです。

因みに、

日本の無線機器メーカーであるアイコム(株)[証券コード6820]とは資本提携関係にあって、

JVCケンウッドは、アイコムの株主になっています。

アイコムもトランシーバーが好調なようですが、資本だけなのか判りません。

それでは、何故大きな利益が出るようになったのでしょうか。

キーワードは、

  • 北米の公共安全市場(消防、警察等)

北米

価格の安いコメではありません。

アメリカ市場です。

3億人の大きな市場です。

この大きな市場で、JVCもケンウッドも所縁なり、実績が長年ありました。

元々、JVCはアメリカ発の日本企業の海外向けブランドです。

ケンウッドもトリオの時代からの40年以上現地で無線事業を展開しています。

英国のチームですが、西洋で盛んなF1のマクラーレンチームに無線システムを提供しています。

2014年テキサスの無線機器メーカーEFジョンソン・テクノロジーズ社買収で、公共安全市場の販路が拡がりました。

これらが、ベースにあって、

デジタルトランシーバへの置換需要。

製品品質と、顧客向けカスタマイズ。

加えて、政治的要因だと推測します。

売上に対する利益が高いのは、公共安全市場の特性で、

大型案件や、値崩れしないことが効いているようです。

さて、

政治的要因ですが、

近年、日本国の西に位置する大陸の巨大だと思っていた市場をターゲットにしている企業は、

業種に関わらず何処も苦戦を強いられています。それ以上は突っ込みませんが。

それどころか、

太平洋を挟んだ北米では、C国製の製品を排除する動きがあって、

恐らく、通信機器ほど、公共安全市場ほど敏感でしょう。

下図は、ファクトシート(2023年12月発行)の2021年公共安全市場シェアです。

元々、シェアの低い3%から、数%取るだけで、倍増することになります。

2023年のシェアは、4.4%になっていました。

JVCケンウッド ファクト・シートより
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踏ん張れES事業 出口があるさ

話は逸れますが、

トリオと日本ビクターを出したからには、これに触れておかねばならないでしょう。

かつて、音の入口で、

音楽ソースの宝庫は、音質の良かったFM放送でした。

クラシックやジャズが多く、音楽用とも言える放送でした。

「チューナーのトリオ」は、業界のFMステレオチューナーフラッグシップモデルを出していました。

そして、録音デバイスは、カセットテープでした。コンパクトカセットともいう。

それを、好きな時に再生する、もしくは、カーステレオやウォークマンに持ち出して再生しました。

日本ビクターは、ソニーのようにカセットテープの開発メーカーではありませんが、

磁気テープのシステム技術に長けており、カセットデッキの業界初や独自技術が多かったです。

後に続くビデオテープ規格では、SONY陣営に勝利していました。

今や、

音楽ソースの入口は、ネットへ

音楽ソースの収納は、ストリーミングへ

世界は変わりました。

しかし、

音の出口は原理が残っています。

JVCケンウッドの各事業の製品を見れば、多くの製品に音声出力デバイスがついています。

ヒトの耳が退化しない限り、それは残るでしょう。

思えば、オーディオメーカーで、音の出口スピーカーをやっていなかったメーカーは全て消え去りました。

ヒトの感性に関わる部分は、コストだけで語れない。あるかもしれないよ。

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ダブル馬鹿でリリースする私はあまちゃん

管理人ですが、

ケンウッドも日本ビクターも愛着がありました。

車載系にシフトしていることは知っていました。

配当も出ていることだしと、

100円株を拾っていたのですが、400円で売って下タ

23年期2Q決算で特益も入っていたので、買い直すつもりだったのに下がらんかった。

あれれ~僕の失敗!

しかし、音響機器メーカーが健闘しているは嬉しいことだ。

最後に、

ブランドは大事だ。確かに、社名はカタカナだが、

ケンウッドはKENWOODでしょ。便々

日本ビクターはVictorでしょ。便々

トリオは、TRIOでしょ。便々

本日は以上です。

ありがとうございました。

(株)ケンウッド1992年配布物より

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