ONKYOカタログ Integra A-815 A-817 A-819 A-810 Integra T-415 T-416 T-417 T-419 T-410DG

P10

相互変調実に108dB、IF帯域幅自動切換を搭載した80年代の代表機。

限りなくクリアーな妨害波排除性能とオーディオ特性を
求めた最新鋭チューナです。RF相圧変調特性108
dBを達成した入力ダブルチューン・7連バリコンのフ
ロントエンド。IF部は帯域幅自動2段切換。パイロット
キャンセラー及びビートキャンセラー装備の低歪率M
PXデコーダー。オーディオ部は、純度で差をつけるス
ーパーサーボ搭載。そして、歪率0.05%(ST)が象
徴する、卓越したトータル・クォリティを、独自のクォー
ツロック方式で、がっちり保持します。チューナはクォリ
ティで選ぶ時代へ。FMもインテグラです。

●RF相互変調妨害とは
例えば、2つの強い電波が入った場合(上の波形写良例では、
82.5MHz〇A及び83.5MHz〇B)、〇A〇B両局の音が混った妨害信
号が、81.5MHz(〇A×2-〇B)と84.5MHz(〇B×2-〇A)に発生しま
す。この相互変調妨害の近くに希望局がある場合、妨害をうけ、
受信不能となることがあります。通常、強入力局がn局あると、n×
(n-1)個の相反変調妨害が、フロントエンド内で発生します。

●入力ダブルチューン・7連バリコンのフロントエンド
FM多局化時代に於ては、チューナの受信性能は、RF相互変
調に代表される各種妨害の排除性能がまず問題となります。混
信や妨害のない良好な状態で電波を鋭くキャッチするためには、
感度表示にのみセンセーショナルなチューナは、まず敬遠すべ
きです。さて、T-417では、入力ダブルチューン構成・周波数
直線型高精度7連バリコン、のフロントエンドを開発。士5MHz
で30dBというすばらしい入力振幅特性を得ると共に、2段RF及
びミキサー段の素子に、ダイナミックレンジが広く、第3次歪など
の高次高調波歪の発生を抑えた極低歪率デュアルゲートMO
S・FET(×3)を厳選して使用。士2.5MHzで108dBという秀れ
た相反変調妨害比はもちろん、イメージ妨害比120dB、スプリ
アス妨害比120dBなど、高度な妨害波排除性能と高感度10.3
dBf(新IHF)とを両立させました。
●帯域幅自動2段切換のIF部、歪率0.05%(ST)を達成。
受信エリアの電波事情に応じて、自動的に最良の音質を実現
するIF帯域幅自動2段切換を搭載。高S/N局ではWIDEポジ
ション、即ち群遅延時間士0.2μs以内という広帯域4素子リ二ア
フェーズフィルタに加えて、位相等化フィルタが動作し、歪率
0.05%(ST)を達成しました。一方低S/Nの受信エリアではN
ARROWポジションが動作し、85dBという高選択度で、隣接局
妨害をシャープにカットします。さらに、IF入力段にはD-MOS、
EET、フィルタ結合素子にハイスルーレートダブルベース差動
IC4個を採用し、クォリティの向上に成果を上げました。
●快適なタッチセンサー付クォーツロック方式
本機のクォーツロック方式は、定評あるオンキョーオリジナルク
ォーツロックをさらに向上させたもので、水晶の超精密振動とい
う明確な基準信号によって、IFを10.7MHzに固定します。この
時の局発周波数偏移は0.03%以下という驚異的な同調安定
度を確保。定常受信時はもちろん、電源OFF→ONを繰り返す
留守録音時にも、シビアに低歪率受信を堅持します。選局操作
時には、同調店士50kHz以内に入って、チューニングノブから
手を離すと瞬時にロックするという、タッチセンサーを装備しました。
●広帯域レシオ検波。パイロットキャンセラー内蔵MPX部
検波器には、ブロック化によってクォリティを厳しく選別した広帯
域バランスやレシオディテクタを採用。さらに、安定度の高いPL
L・ICのMPX部には、パイロット信号を同振幅、逆位相で打ち
消すオートキャンセラーを内蔵させると共に、IC内部にも充分な
NFBをかけ、歪の発生を低減させました。しかも、純粋な38kHz
スイッチング信り(L・R分離用)を取り出せる、ビートキャンセラ
ーも装備。中域歪と高域ビートの低減に大きな成果を上げ、広
帯域にわたる低歪率化と高セパレーションを実現しました。
●ス一パーサーホ方式か象徴する秀れた音楽表現力。
オーディオ部には、DCアンプを超えたスーパーサーボDCアン
プを採用。楽器の分解能やリズム感など、FMの音楽再現性を
一段と向l上させました。さらに、本機では、小入力レベルから大
入力レベルまで、しかも低域から高域に至るまで、単なるワンポ
イントデータではなく、あらゆる条件下での秀れたトータルクォリ
ティを達成しました。特に、ダイチミックレンジの広い音楽放送で
は、変調度がオーバーになりますが、これに対しても、フロントエ
ンドから、IF・検波器・MPXはもちろん、磁性歪の特に小さいロ
-パスフィルタ、スーパーサーボアンプの採用など、各回路の
広ダイナミックレンジと低歪率化を徹底。200%変調時にも0.09
%以下(ST)という低歪率を確保しました。
●低域の分解能を向上させたブスラインの強力電源部。
士15V定電圧電源、大容量ケミコン搭載の強力電源部です。し
かも、MPX及びオーディオ部には、3本のブスラインで電源を供
給。ローインピーダンスに徹した給配電ラインと電源部によって、
低域の立上り特性や、楽音リアリティをグンと改善しました。
●入力レベル検出型・オートマチック・ノイズリダクション
●2段切換FMミューティング
●A・B2系統切換のF型コネクターアンテナ端子
●80dBfまでリニアタイブのシグナルメータ
●マルチパスメータ切換のデビエーションメータ
●440Hz、50%変調のエアチェック・キャリブレータ
●レベル可変出力端子に加えて、録音用固定出力端子付。

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